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2017年7月28日

株式会社知楽社 創業のご挨拶

論語には『子曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず』という言葉があります。

これは「物事を知っている人よりも、その物事を好きな人の方が優れており、またその物事を好きな人よりも、その物事を楽しんでいる人の方が優れている」ということです。この「知好楽」の教えに加え、「知ることの楽しみ」、「知識が身についていく楽しみ」を伝えるために、知楽社は生まれました。

現在、日本の文化を支え続けてきた出版産業は、斜陽産業と呼ばれて久しくありません。文化の発信者である出版社の廃業、本を全国に届ける販売会社の廃業、文化の拠点である書店の廃業。しかし、これらのマイナス要因は出版という文化、ひいては「人が文字を読み知識を得る」という文化の衰退ではありません。この10年を振り返ると、スマートフォン・インターネットの発達により、私たちを取り巻く環境は大きく変化しました。「本」という紙媒体がなくなる日が来る可能性も考えなければいけません。

本という媒体が今後どのように変遷していくかは未知数ですが、出版という事業を通して、皆様に「知ることの楽しみ」をお伝えし、社会の繁栄への一助になりたいと考えております。まだまだ小さな出版社ではありますが、どうぞお力添えをいただけますと幸いです。

知楽社一同